9月20日(日) 第71回定期演奏会 新首席客演指揮者となってから飯森範親氏が中部フィルを初指揮! Vol.4

9月20日(日) 第71回定期演奏会 新首席客演指揮者となってから飯森範親氏が中部フィルを初指揮! Vol.4

2020.09.15


メインプログラムは交響曲第4番です。

人生の不幸はいろんな形で襲ってきます。チャイコフスキーの場合この曲が作曲された時は、ある女性から強く望まれて結婚したものの、女性が自分の仕事に全く無理解だと分かり相当苦しんでいた時期でした。

チャイコフスキーは思いつめたあまりモスクワ河に入水自殺を図る程でした。そんな時期に支援者のフォン・メック夫人の年金がチャイコフスキーを救いました。チャイコフスキーはメック夫人の年金によりイタリア サン-レモで静養することで体調が回復しその間にこの曲は完成しました。運命に挑み戦い克服する曲想のベートーヴェンの交響曲第5番(「運命」)をモデルとして作曲したこの曲は、曲の内容を自分と重ねていたかもしれません。第1楽章はホルンとトランペットの強烈な「運命の動機」から始まり、これを弦楽器の物悲しげな旋律で受け、この旋律がオーケストラの中で様々な展開を見せます。そしてその旋律を打ち砕くように激しく最後になだれ込んでゆきます。第2楽章はオーボエの物悲しい旋律から始まり、まるで人生に疲れた人の姿を描いているような楽章です。嘆き悲しんでいる様子を手に取るように感じます。第3楽章は弦楽器の軽快なピツィカートで始まり、木管楽器の舞曲風の旋律が高揚感を醸し、金管楽器サウンドが落ち着かせ最後はまたピツィカートの弦楽器からオーケストラが伸びやかに演奏し終了します。

第4楽章は、いきなり打楽器やオーケストラの強烈なサウンドから始まり、ロシア民謡仕込みの旋律をオーケストラ全員で演奏し第1楽章の動機が顔を出し、その後は幸福感に満ち溢れ運命を克服した姿を感じさせ壮大に終わります。

この曲で飯森がどのようにドラマティックにチャイコフスキーの「運命交響曲」を描くかお楽しみに!